音楽家の人生はいつだって

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 雨にも負けず 風にも負けず
 雪にも 夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体を持ち
 欲は無く 決して怒らず
 いつも静かに笑っている


 わ た し だ。



 ごめんなさい。こんにちは。そしてこんばんは。

 21st Centry Orchestra Tokyo 第一コンサートマスター、井川知海です。

 本日も徒然なるままに、どうぞゆるりとお付き合いくださいませ。


 私達音楽家には大きく分けて、2種類のお仕事があります。

 一つはその名の通り、演奏のお仕事。

 多くの人に演奏を届けるという事は、それだけで大きなプレッシャーがありますし、それだけで体力を多く消費します。

 しかし、聴衆と心が一つなる瞬間を知ってしまえば、演奏は私達にとって、何よりも得難い、「生きている実感」に繋がります。

 滅多にある事ではありませんが、だからこそ、私達にとって演奏とは浪漫であり、夢なのです。

 

 演奏の延長線上に、収録のお仕事が入る事もあります。

 こちらでは、生の演奏で得られる快感は薄れてしまいますが、全て撮り終えるまでに、膨大な時間と試行錯誤を繰り返す訳ですし、曲をより完成に近づける、という意味では、演奏家冥利に尽きる、と私は思います。


 ですがこれらは、一部のプロ音楽家を除き、「お仕事」のメインとは成り得ません。

 殆どの演奏会は、その為に何か月も曲を準備し、共演者を集め、ホールを借り、聴衆集めに奔走し、金策に走り、その他端々まで駆けずり回って、ようやくほんの僅かな黒字か、ズバリ赤字か、だからです。

 やることが多いのにも関わらず、費用対効果が薄すぎるのです。特にクラシック音楽の世界では、その傾向が顕著に表れます。


 勿論、それでも演奏に拘り続ける音楽家も漫然といますが、それは経済的に余裕があるか、自分が音楽家である事に盲執しているか、のどちらかです。


 普段、私達音楽家の生活基盤を支えているのは、音楽及び、自身の専門楽器を、教える仕事です。

 音楽をやってみたい、楽器をやってみたいという方は、この世の中には存外多くいるものです。(それで食べていこうとするのは、やはりごく少数ですが。)

 誰を、何人、どのように教えるかによって、音楽家の生活の質というものは、大きく変わってくるのではないかと思います。中には、音楽を教える方のみに情熱を傾け、それによって大成されている音楽家も多くいらっしゃいます。


 私の友人のとあるピアニストは、毎月、特急列車で片道2時間以上かかる距離を、一回のレッスンの為に往復しているとか。本人曰く「近いよ」と満面の笑みでしたが…。頑張れメロス。死ぬなメロス。


 かくいう私も、普段はそちら側の人間でもあります。下は3歳から、上は85歳まで!

 余すところなく、ずずいと死角なしです。ヴァイオリンを教わりたい方、いらっしゃいませんか?力になりますよ。(笑)


 

 とどのつまり、音楽家・演奏家と言うのは、演奏技術は勿論の事ですが、「人間力」を試されるなあ、と私は思うのです。音楽を教えるにしても、演奏を聴いてもらうにしても、その人そのものに魅力がなければ、それは難しい。

 

 「人間力」を音楽にする為に、練習して、勉強して、仕事もして。

 そして生きる。音楽家にとって、「人生」はいつの時代も優しくありませんね。



 それでも

 

 そういう人に わたしはなりたい。


 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 それではまた次回。

 井川知海



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井川知海 on 7月 28, 2018


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21世紀オーケストラニュース


募金
クラウドファンディングの目的

チャリティコンサートの開催、そして義援金をお届けするためにメンバー(オーケストラの中から代表2名と株式会社究音代表の計3名)が現地に出向くための一部経費「10万円」を目標といたします。


以降余剰分をすべて義援金として寄付します。集まったすべてのお気持ちを倉敷市の復興のために使わせていただきます。


倉敷市募金活動実績と今後の予定

2018年9月28日

・21st Century Orchestra Tokyo 特別公演「吹奏楽曲をオーケストラで!」ロビーコンサートにてチャリティー演奏と義援金呼びかけの実施

※37,980円の義援金を集めることができました。ご協力誠にありがとうございました。


2018年11月9日

・21st Century Orchestra Tokyo 特別記念定期演奏会「ベートーヴェンの幻影の果てに」

ロビーコンサートにてチャリティー演奏と義援金呼びかけの実施


2018年12月

・岡山県備中高梁市内ショッピングモールでのチャリティー演奏と義援金呼びかけの実施

・倉敷市に21st Century Orchestra Tokyoメンバー、株式会社究音代表池之上が直接出向き倉敷市内の音楽家と共催で真備町の復興を祈るチャリティーコンサートを実施

・すべての活動を通して集まった義援金を倉敷市に直接お届けします。

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