「食っていける」オーケストラを目指すにあたって何が必要なのか、何を大切にすべきか、メンバーともよく話します。その内容をさらっとご共有。
◆クラシックというジャンルとは◆
日本で「クラシック」と呼ばれている音楽ジャンルはワールドワイドで「Classical/クラシカル」と呼ばれています。
オーケストラが主に取り扱うその「Classical/クラシカル」というジャンルに置ける一般的な定義(そもそもいろんな考えの人がいたり定義なんて無いような気もするんですが無理やり)を考えると、
「18世紀~20世紀初頭あたりに作られた西洋音楽」
になるんでしょうか。
昔、音楽は使い捨てるもので、演奏されるのは新作のみ(公演が終わればもうその音楽の役割は終わり)だったそうです。
それがロマン派時代(約1800年〜、シューベルト達が主な作曲家としていた時代です。)に、過去の作品も演奏する価値あるのでは、、、という考えが起こり、使い終わった楽譜の掘り起こしが始まりました。
その時、新作と区別するために誕生したのが「クラシカル」という言葉だそうです。
ちなみに言葉本来が持つ意味やニュアンスとしては
「Classical/クラシカル」:古典、100年単位での過去の作品を指す
「Classic/クラシック」:名作・素晴らしい作品、10年・20年単位での過去の良い作品を指す
日本ではこの両方が混ざって「クラシック」という言葉に落ち着いている印象があります。
それらを踏まえて考えて
「一定以上過去に作られた作品」
というニュアンスは間違いなく大きな要素として提示できそうです。
さて、これを考えてどうするのか、
「一定以上過去に作られた作品」を演奏する「Classical/クラシカル」というジャンルの良し悪しや、
それがオーケストラをコンテンツとして売っていく自分達の都合にどう関わってくるのか、
次の機会にお話しさせていただければと思います。